An injectable bone marrow-like scaffold enhances T cell immunity after hematopoietic stem cell transplantation.
Nat Biotechnol. 2019 Feb 11. doi: 10.1038/s41587-019-0017-2. [Epub ahead of print]
An injectable bone marrow-like scaffold enhances T cell immunity after hematopoietic stem cell transplantation.
Shah NJ1,2,3,4,5, Mao AS1,2, Shih TY1,2, Kerr MD1,2,5, Sharda A3,4,6, Raimondo TM1,2, Weaver JC2, Vrbanac VD7,8, Deruaz M7,8, Tager AM7,8, Mooney DJ9,10, Scadden DT11,12,13,14.
同種造血幹細胞移植(HSCT)は、種々の疾患において根治を可能にする治療法であるが、T細胞の欠乏と調節不全はその有用性を制限する。今回、私たちは、骨髄におけるT細胞リンパ球産生の特徴を模した生物学的材料ベースのscaffoldについて報告する。骨髄細胞質器質(BMC)は、間質細胞を動員するためにBMP-2 (Bone Morphogenetic Protein-2:骨形成タンパク質-2)を分泌し、マウス・ヒト造血前駆細胞のT細胞系統特定を容易にするNotchリガンドであるDSL(Delta / Serrate / Lag-2)ファミリーに属するⅠ型膜貫通糖タンパク質に属するDLL4(Delta-like protein 4)を呈示する。BMCがHSCTの際にマウスに皮下注射されると、胸腺内でのT前駆細胞成熟、T細胞申請、T細胞受容体レパートリーの多様化を促進した。末梢性T細胞の(移植後)再構築はマウスのHSCTで6倍、ヒト異種HSCTで6倍に増加した。さらにBMCはドナーのCD4+制御性T細胞生成を促進し、Allo-HSCTの生存率を改善した。T前駆細胞要旨移植と比較し、BMCはドナーのキメリズムを増加させ、T細胞制限とワクチン接種に対する抗原特異的T細胞応答を増加させた。BMCは、T細胞再生を促進し、HSCTにおけるGVHDを軽減するための既製の(=すぐに利用可能な)アプローチを提供し得る。