1人抄読部 兼 読書部

生命科学系の論文のサマリーを読んでいきます。また時々趣味の読書の感想も書いていきます。

Harnessing CRISPR/Cas9 technology in cardiovascular disease.

 2019 Mar 26. pii: S1050-1738(19)30042-8. doi: 10.1016/j.tcm.2019.03.005. [Epub ahead of print]

Harnessing CRISPR/Cas9 technology in cardiovascular disease.

 
CRISPR/Cas9システムは、侵襲してきたウイルスをコントロールするための、正確に標的化された細菌防御システムである。この技術は、体細胞や生殖細胞における遺伝子変異、ノックアウトマウス作成など多くの潜在的用途がある。Zinc finger nuclease(※)やtranscription activator-like effector nucleases (TALENS)など他の遺伝子編集技術と比較し、CRISPR/Cas9システムはより簡単かつ効果的である。
 

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参考ULR:

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000162742.pdf

 

さらに重要な点としては、その多機能性は、いくつかの遺伝子の同時編集が可能なことである。CRSPR/Cas9システムはまた、ヒトの疾患の予防や治療にも役立つ可能性右がある。本稿は、心血管研究における有力なツールとして、また心血管疾患治療の新しい治療としてのCRISPR/Cas9システムの利用に関していくつかのキーポイントを提示する。