1人抄読部 兼 読書部

生命科学系の論文のサマリーを読んでいきます。また時々趣味の読書の感想も書いていきます。

In vivo proliferation and cell cycle kinetics of long-term self-renewing hematopoietic stem cells.

 1999 Mar 16;96(6):3120-5.

In vivo proliferation and cell cycle kinetics of long-term self-renewing hematopoietic stem cells.

 
造血幹細胞(HSC)は、成熟した血液細胞を産生するために大規模に増殖しなければならない。マウスからHSCを表現型に応じて分離することによって、私たちは、その増殖動態を直接的に知ることができる機会を得られる。私たちは正常の成人マウスにおける長期間自己複製を行っているHSC(LT-HSC)の増殖と細胞周期動態について分析した。常に、約5%のLT-HSCはS/G2/Mステージにあり、20%はG1ステージにあった。BrdUrd incorporationを用い、異なったHSCコホートが細胞周期のどこにどの割合で入るかを測定した。LT-HSCの約50%が6日までに、90%以上が30日までに、99%が6か月までにBrdUrdを組み入れた。私たちは、1日あたり約8%のLT-HSCが非同期的に細胞周期入ったことを計算で導き出した。Nested reverse transcription-PCRは、サイクリンD2の発現がLT-HSCで高いことを示した。LT-HSCの約75%がG0期にあり静止状態にあるが、全てのHSCは、定期的に細胞周期に入り、平均して約57日で分裂する。