2019-06-19 CCR5 Signaling Promotes Murine and Human Hematopoietic Regeneration following Ionizing Radiation 文献 HSC Available online 30 May 2019 In Press, Corrected ProofWhat are Corrected Proof articles? Article CCR5 Signaling Promotes Murine and Human Hematopoietic Regeneration following Ionizing Radiation Author links open overlay panelSadhna O.Piryani1Angel Y.F.Kam1Uyen T.Vu1Nelson J.Chao12Phuong L.Doan12 造血幹細胞と造血前駆細胞は、骨髄微小環境由来のサイトカインによる制御を受けている。我々は、マウス骨髄液を用いたサイトカインスクリーニングを行い、造血成長因子として血管内皮細胞から分泌されているC-Cモチーフケモカインリガンド5(CCL5)を同定した。CCL5による処理を行うと、放射線照射後の造血幹細胞の再生促進、生存期間延長などが期待できることが分かった。Ccr5が欠損したマウスでは、(放射線症後の)造血細胞の再生がコントロールマウスと比較し遅れることが示された。造血幹細胞における特異的Ccr5欠損だけでも造血幹細胞再生の遅延が起こることが分かり、一方で間質細胞・血管内皮細胞におけるCcr5欠損のみではこの現象は観察されなかった。CCL5は造血幹細胞の細胞周期と細胞生存を促進すると考えられる。マウスの造血幹細胞と同様にヒト造血幹細胞(臍帯血、健常者骨髄、末梢血)においても、放射線照射後に細胞増殖を促進するためにCCR5発現の増加が見られた。これらのデータから、CCL5とCCR5伝達は、造血細胞再生において重要な役割を果たしており、骨髄抑制期間を短縮するための治療標的となり得るかもしれない。