Effect of developmental stage of HSC and recipient on transplant outcomes.
Dev Cell. 2014 Jun 9;29(5):621-628. doi: 10.1016/j.devcel.2014.04.013.
Effect of developmental stage of HSC and recipient on transplant outcomes.
Arora N1, Wenzel PL2, McKinney-Freeman SL3, Ross SJ1, Kim PG1, Chou SS1, Yoshimoto M4, Yoder MC4, Daley GQ5.
放射線照射をした成体マウスに移植された造血幹細胞移植を行うと、胎生期11.5日にaorta-gonad-mesonephros (AGM)(※)において最初の造血幹細胞が起こる。しかし、この段階では、イメージングで確認できるHSCの頻度(割合)と、限界希釈移植で測定される割合の間に離解が生じている。我々は、胎児HSC生着に関してより寛容である新生児レシピエントを用いて、この差を埋めることを試みた。我々は、E9.5-10.5の胎児HSCが新生児に生着しやすかったのに対して、より成熟したE14.5肝臓や成体骨髄からのHSCは成人により生着しやすいことを発見した。新生児生着は、生体骨髄由来HSCをインターフェロンで処理したあとにより生着しやすくなった。また、生体骨髄由来HSCは新生児マウス肝臓により帰巣しやすくなったのに対して、生体では肝臓でも脾臓でもバランスのとれた帰巣を示した。これらの知見は、新生児と成体HSCの間に機能的差異があることを示唆している。