Gene therapy improves dental manifestations in hypophosphatasia model mice.
Gene therapy improves dental manifestations in hypophosphatasia model mice.
BACKGROUND AND OBJECTIVE
MATERIAL AND METHODS
生後2日のマウスに致死量に近い4Gyの放射線照射を行い、Alpl-/-マウスに、骨親和型TNSALPを発現させたレンチウイルスベクターで形質導入した骨時細胞を経静脈から注射した(n=3)。Wild-type (Alpl+/+ )、heterozygous マウス(Alpl+/- )、Alpl-/-マウスはそれぞれのマウスは9日齢で分析され(各n=3)、一方でAlpl+/+マウスと治療・未治療Alpl-/-マウスは3か月齢時に、Alpl+/-とAlpl-/-マウスは1か月齢時にも分析された。歯槽骨形成を評価するために、1か月時の単一下顎半切片を小動物CT機器を用いて解析した。その他の下顎半切片は、9日齢、1か月齢、3か月齢時に採取され、ヘマトキシリン・エオジン染色及び免疫染色でセメント質のマーカーであるオステオポンチンを同定し解析した。
RESULTS
オステオポンチンの免疫組織化学的解析の結果、Alpl-/-マウスは、ヒトの歯の表現型と同様にセメント質と歯槽骨の形成不全が見られた。セメント質形成は、遺伝子治療を受けたAlpl-/-では明らかに観察されたが、Wild type Alpl+/+と同等のレベルまでは回復しなかった。マイクロCT検査の結果、遺伝子治療はAlpl-/-マウスの歯槽骨の骨密度をAlpl+/+に近いレベルまで改善させた。
CONCLUSIONS
私たちの研究結果は、遺伝子治療がAlpl-/-の状態を改善し得ることを示唆しており、著しい歯槽骨形成及びセメント質形成の中等度の改善に役立っていることを指示している。これらは、乳児早期自然脱落を防ぐ効果がある可能性がある。