【読書感想】ナミヤ雑貨店の奇蹟
少し前に映画化されていたのをきっかけに読了。鍵となる主人公を含む3人の青年と、過去と現在をつなぐ不思議な力のある雑貨店ポストを通じ、過去の人物と対話していくという話です。
各章で1人の相談者がクローズアップされ、その人の相談内容と人生の一部が描かれますが、最終的には一つの養護施設の話へとつながっていきます。
東野圭吾らしくいたるところに伏線が張り巡らされており、パズルのピースがつながっていくような展開もとても面白く、楽しめました。3人の助言に従った相談者、従わなかった相談者それぞれの人生模様が印象的でした。
どの相談者もそれぞれ魅力的でしたが、中でも手に汗握り意外な結末へ展開していくビートルズ少年の話が特に面白かったです。このエピソードが映画にはなかったのが残念でした。